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おばま工務店的
家づくりメソッド

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お客様自身で確認してほしいこと

お客様自身で確認してほしいこと

今回のテーマは「建築中、ここだけは確認」。建築の際に、ここだけはお客様自身で確認しておいてほしい事柄についてお話ししようと思います。
今、本屋さんに山のように出回っている住宅雑誌や住宅本には、"良い家、悪い家の見分け方"とか"欠陥住宅をつかまないためには"というようなアドバイスが掲載されています。ページをめくってみると"○○工事の時はこことここを必ずチェック""△△工事の時はこれこれをしっかり確認""□□工事の時は・・・"と、本当に毎週でも現場確認に行かなければならないかのように書かれており、読者の「そんな時間どこにあるの?」という悲鳴が聞こえてきそうです。 そこでまずは2点だけ、わたしたちの方から確認してほしいことをお伝えします。これらは後からでは確認できない項目ですので、ぜひ途中で確かめていただきたいのです。

建築前に
確認しておきたいこと

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1

坪単価の計算方法を確認する

極端に坪単価の安い家は要注意

通常、住宅金融公庫でも『坪単価とは建築延べ床面積で計算した単価』と定義づけています。建築業界でも、銀行でも、法務局でも、土木事務所でも同じ基準を用います。ところが、施工面積を基準として家の面積を増やし、総金額を面積で割るという計算をして坪単価を安く見せるテクニックを使った広告がかなりあります。
施工面積とは、玄関ポーチ、吹き抜け、ベランダなどを面積に入れる方法です。子供だましの簡単なテクニックですので、良く確認をしてください。お客様は知らないからと面積でごまかすくらいですから、こういう会社は施工中でも何をしているかわかったものではありません。

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2

本体価格で全部ではありません

「総額を教えてください」と言おう

家という高額の買い物を、たった1枚の見積書だけで価格表示する、それだけで「おかしい」と思っていただいて差支えありません。そういった会社は「本体価格を40坪×28万円」などと言っておいて、詳しく聞くと「浄化槽は別途、雨戸も別途、ベランダが別途、屋外給排水工事が別途」などなど、見積り以外の追加工事がかかる場合がほとんどです。
さらにひどい場合には「室内電気配線と水道工事は別途」と小さな字で記載されていることもあります。1枚くらいの見積書で各明細書と単価が表示していないものは、変更追加がわからなくなり業者ともめることは必至。一式工事ではどこまで入っているか分からないので「工事明細書の内訳を説明してください」と、営業マンに要求しましょう。
ギョッとして、説明が出来ないことを正当化し出すようなら、さっさとお付き合いをやめてください。
車や電化製品と違って、形のないものにお金を出すわけですから、良心的な会社であればそのことを重々承知して、詳細がよくわかる見積り明細書を言われなくても用意するはずです。

建築中この2回だけは
確認しておくと後悔しません

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1

基礎工事の配筋が完了した時

鉄筋が図面の寸法通りに配置されていますか?

おばま工務店推奨のベタ基礎では、基礎の骨組みを鉄筋で組み上げ、そこにコンクリートを流し込みます。生コンを打ってしまうと施工した鉄筋(配筋)が見えなくなってしまうので、ぜひ鉄筋が図面の寸法通りに配置されているかを確認しましょう。
どうしてもその日に立ち会えないという方は、施工途中の写真を撮ってもらうというのも一つの方法です。おばま工務店では間隔20cm以内で配筋していますが、お施主様のご都合が合えば、可能ならば立ち会っていただくようにしています。

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2

筋違い、金物施工が完了した時

躯体の強度に大きく関わる筋違い、金物

家の強度を左右する筋違い(すじかい)が図面通り入っているか、金物でしっかり固定されているかを確認します。これも断熱材を施工したり、ボードを張ったりした後では確認できなくなります。筋違いが隠れるまでには約2週間以上あると思いますので、時間を見つけてぜひ確かめましょう。
この基礎工事の配筋および筋違い、金物の確認は、国が10年保証をする際に検査員がチェックする部分と同じです。つまり躯体の強度に関わる重要なチェックポイントなのです。

筋違い、金物施工が完了した時