ペットも人も心地良く暮らす 開聞岳を望むアルコーブのある家
case
09

ペットも人も心地良く暮らす 開聞岳を望むアルコーブのある家

鹿児島市 T様邸

窓が多く、景色の移り変わりを楽しめる開放的なT邸

家の中心であるLDKに、柔らかな日の光が差し込むT邸。リビングからは広い庭とウッドデッキが、ダイニング横のゲストルームからは植栽の緑が風に揺られて心地よさそうになびいているのが眺められます。
Tさんは猫と暮らしています。家を建てる時、わんちゃんも飼いたいと考えていたそうで、打ち合わせの段階から“ペットの暮らしにも心地良い家づくり”、というのが大切なポイントとなっていました。本物の山の木で造られた室内はペットにも安心で安全な環境。家の中はご夫婦だけでなく、ペットたちも快適に暮らせるようなこだわりと工夫が満載です。

玄関の先へ進むとLDKへと続きます。床だけでなく扉や造作棚などにもふんだんに本物の木が使われており、その木目の美しさは職人の魂が籠った手仕事のなせる業。触れてみるとその滑らかさに驚きます。ペット達は常に素足で生活しているので、足を傷つけず優しい触り心地の床は、人間以上にその良さを実感しているかもしれません。

少し小高い場所にあるT邸からは、日本百名山の開聞岳を望めます。指宿のシンボルであるこの美しい山を眺められるリビングは、全開口サッシを配し、より広がりのある空間となっています。ウッドデッキも斜めに張ることで開聞岳の方向に広がりを強調しています。大きな窓からは季節や時間の移り変わりを感じることができ、日々の暮らしを豊かにしてくれます。

開聞岳の眺望を存分に味わうために、2階の同じ方角にもこだわりのスペースが。ここは寝室の一部なのですが、アルコーブを設けて奥様のご希望で畳でくつろげるスペースにしました。角に窓を設けることで、開聞岳を眺められます。ゆったりと過ごせるように、備え付けのカウンターテーブルの下は足をのばすこともできるよう空間をあけてあります。オリジナルの棚の他にも小上がりの畳の下は引き出し収納になっていたりと、実用性も兼ね備えたスペースです。ここで開聞岳を見ながらまどろむ時間は、なんとも幸せなひとときですね。

吹き抜けの玄関は土間を広くとってあり、わんちゃんが土間を通ってお庭に出て、敷地をぐるっと回ってふたたび玄関に戻ってこれる動線になっていて、体をいっぱい動かしたいわんちゃんにぴったりです。吹き抜けと大きな窓から差し込む光が気持ち良く、家の空気が美味しく感じられます。

2階の吹き抜け部分は寝室の小窓になっており、玄関の土間でわんちゃんが休んでいる所を見ることができます。2階からも様子を眺められて安心ですね。

回遊動線にドライルーム、たっぷりの収納が日々の暮らしの強い味方

毎日の暮らしを快適に暮らすためにも、生活を考えた動線や間取りはとても大切です。T邸の家中にも日々を楽しく豊かにしてくれるこだわりと工夫がたくさんあります。
アイランド型でオープンなキッチンの周りは、ぐるっと回れるようになっており、調理中の移動や大人数での調理もスムーズです。友人達と一緒に料理をしたりするのも楽しそうです。

キッチンへは部屋を通らず玄関から直接行けるので、荷物の多い買い物の日も楽ちん。キッチン背面にはたっぷりの造作棚を設けているので、ストックなどもしっかり収納できます。背面の壁にはモノトーンのガラスタイルを使用し、アクセントになっています。シックな色味とナチュラルな木の風合いのバランスが素敵ですね。

キッチンの右側にはトイレやお風呂など、水回りが集約されています。お風呂横には洗面脱衣室とドライルームを連続させ、家事動線を最小限に短縮。ドライルームからは庇の下に洗濯物を干せる位置になっており、間取りの工夫が活きています。乾いた洗濯物をその場で畳んだりアイロンがけをできるスペースも設けてあり、家事室として大活躍しているそう。

T邸の大きな魅力の一つが、生活感を感じさせない、大容量の収納スペース。こちらは玄関横に設けられたシューズクローゼットです。縦長の造りが珍しいですが、面積がたっぷりあるので、靴やアウトドア用品だけでなく、ペットのケア用品なども楽々収納できます。

家族しか使わないシューズクローゼットですが、ここにも窓がたっぷりあるので、暗い空間にはなりません。

引き戸がついているので、来客時などは閉めてしまえば中も見られることなく安心です。玄関をいつでもすっきり片付けられて、気持ちよく過ごせます。

2階の寝室には大容量のウォークインクローゼットを設けてあります。上質な木を使っているので、調湿効果も抜群です。寝室は天井の一部を上げ、間接照明を配置しました。おやすみ前の柔らかな光を演出してくれます。壁面の一面をクロスの色を替えてアクセントに。穏やかな睡眠がとれそうですね。

LDKの隣にあるゲストルーム。普段は開けっ放しにしてLDKと一体で使用でき、家族や友人など、来客があった時にも重宝します。天井の一部を低く抑えて間接照明としているので、夜は昼間とはまた違った表情を見せてくれます。

こちらは2階にあるスタディルーム。ご主人の書斎として本をたくさん収納できるように、壁面に本棚をしつらえました。集中したい時にピッタリな空間です。

2階の吹き抜け部分には、キャットウォークを設けました。身軽な猫ちゃんが家の中を自由に動き回ることができ、まさに人間だけでなくペットの事も考えられたお家です。
2階には他にも小屋裏部分を収納として使用したりと、空間を無駄にしない工夫がされています。

敷地面積がたっぷりあるので、お家の他にお庭や駐車場スペースも広々。お家の第一印象となる外観にも、主張しすぎない配植にセンスが宿ります。

広がりを出すため、あえて斜めに張ったウッドデッキ。リビングのフルオープンタイプのサッシを全開にすれば、内外が連続してアウトドアリビングとなります。ゲストとバーベキューをしたり、ペットと戯れたりと、楽しみ方は無限大です。

ペットと一緒に快適に暮らせるよう、たくさんの想いがつまったT邸。季節や時の移ろいを感じながら過ごせる住まいは、ペットとのお家時間を満喫する心地良い空間になりました。これからわんちゃんも増えたら、ますます家族で過ごす毎日を満喫できそうですね。