11.5代目 有村 康弘西郷どんネタ 2018.08.21
木の家の価値を、西郷どん見ながら伝えたい11.5代目です。
今週もこの時間がやってきました、西郷どん第31回!!
いよいよ薩長同盟に向けて、動き出すわけですが
今回放送の感想を見ると、みなさん大久保が西郷にかけた
最期のセリフが感動的だったとか、龍馬と西郷の掛け合いがよかったとか
が多く見受けられました。
一応、私は住宅会社の人間。
この表示を見た時、今回の放送で一番心が躍りました(笑)
どんな場面だったかというと。。。。
そう、字幕まで出た「島津雨」という言葉。
鹿児島の住宅業界関係者は、皆さんドキッとしたのではないでしょうか。
ちなみに、島津雨にはこんな意味があるんです。
「島津雨」とは、鹿児島県で使われている言葉です。
雨が降るとおめでたいことの前兆であるとされ、県外からのお客様を
迎える時などに雨が降ると、よく使われるようです。
そのいわれは島津家の始まりまでさかのぼり、島津家の祖・島津忠久の出生に
まつわる説話より誕生したと伝えられています。
その説話とは、島津家の系図によると・・・
島津家の祖忠久の実の父親が清和源氏の源頼朝であるという説を採用して
いるために、清和天皇から始まっているのですが、忠久は本当に頼朝の子供
なのでしょうか。
この系図には、忠久誕生について次のような説話が記されています。
頼朝と結ばれ忠久を身篭った比企能員(ひきよしかず)の妹
丹後局(たんごのつぼね)が北条政子の嫉妬を恐れて西国へ逃げる途中、
摂津住吉社の境内で、雨の中狐火(きつねび)に守られて忠久を生んだ
というのです。
このような説話は、既に室町時代の「酒匂安国寺申状」や「山田聖栄自記」
にも記され、この説にもとづいて、島津家では稲荷神を信仰し、雨を
「島津雨」といってめでたいことがおこる前兆だといっていました。
—–島津家おもしろ歴史館 / 尚古集成館編 より抜粋—–
劇中でも説明しようとしていたところを、西郷の帰りで遮られましたが
こんな意味があったんですね。特に建築業界では、地鎮祭などの時に雨が降ると
島津雨ですねと、よくお話をしています。
こういう歴史だけではなく、鹿児島の風習みたいなところも伝えてもらって
ちょっぴり県民として嬉しかったのはナイショです。