11.5代目 有村 康弘鹿児島ネタ 2019.07.17
木の家の価値を、薩摩錫器を使いながら伝えたい11.5代目です。
いきなりですが、国分中央にこんな建物が出来ているのをご存知でしょうか??
約3年前に建てられたこちらの建物は、100年以上の歴史を誇る
岩切美巧堂さんの薩摩錫器工芸館。
4代目である
錫器って言われてピンと来ない方もいるかもなのですが
いやゆる錫で作った茶器やタンブラーなどの器のことです。
錫器の特徴としては以下のような感じ。
錫は金属の中で、比較的やわらかいという特性があるため、割れないという特長を持っています。
さらに、錫は非常に特殊な素材で、空気中でも水中でも錆びません。そのため、有害な物質が水中に溶け出して人体に悪影響が及ぶこともないのです。
錫は、分子が粗いため、不純物を吸収する性質があります。そのため、水が浄化され、腐りにくく、花が長持ちします。
錫はイオン効果・抗菌効果が高く、お酒がまろやかになると言われ、現在も焼酎工場で蒸留器の管に使われています。
錫製の茶筒や茶壷は密閉性が高く、茶葉などの保存には最適とされています。
薩摩の偉人、大久保利通公愛用の錫の茶壷が発見された際も、中に入っていた100年前の茶葉の味や香りがいささかも損なわれていなかったと言い伝えられています。
日本国内だけでなく、海外からも注目されている薩摩錫器。
地元である鹿児島にこんな素敵なお店があるなんて知りませんでした・・・
早く知っておけばと後悔してます(笑)
実際のタンブラーにビールを入れるとこんな感じ。
温度計で測ってもガラスグラスと比べて液体の温度は変わらないのですが
体感温度が間違いなく低くて、口当たりが全然違う?!
同じビールでも、何で飲むかで全然違うものなんですね~。
ちなみにこの動画は、お茶の葉を入れる茶器の
蓋が閉まっていく様子です。1000分の1ミリ単位で
絶妙な調整をするそうなのですが、凄まじい技術なのが分かると思います。
先祖代々伝わる確固たる技術が、品質維持の秘訣なのでしょう。
3代目さんも現役バリバリで頑張られていました。
4代目である岩切洋一さんは、レクサスの巧にも選ばれています。
地元にこういうお店があることでとても嬉しいですし
同じ技術で言えば建築と通じる世界もあるので
モデルハウスにも飾ってみようと思います♪
同じお茶でも全然味が変わりますよ~。
詳しくは、次回発行予定の特級霧島に掲載予定ですので
気になった方はぜひ読んでみてください!
<お店データ>
薩摩錫器工芸館~岩切美巧堂~
霧島市国分中央4丁目18-2
0995-45-0177(代表)
月~土 8:00~12:00/13:00~17:30
日 9:00~12:00/13:00~17:00
駐車場あり