11.5代目 有村 康弘お仕事について 2017.02.15
ブログを読み返しながら、木の家の価値を伝えたい11.5代目です。
会社って、日々色々なことが起こります。
もちろん、良いことばかりではなくあまり良くないことも起こります。
「経営は生き物だ!」何てよく言われてますが、まさにそうだなって実感する日々です。
良いことが起こっても、悪いことが起こっても
その事象をどう受け止めるかで、その後のことが変わってくるなって思います。
今日はちょっと真面目な感じになってますが
何かあった時にいつも読み返すブログ記事があるんです。
前職でお世話になった方のブログなのですが、抜粋します。
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僕は営業フロアの電話が鳴り響くのがすごく気になります。
1コールで取るのが、まあ最低ライン。
2コール以上聞こえると、怒鳴りたくなります(というかたまに怒鳴り
ます)。
なぜか。
電話の向こう側にお客様がいて、僕らにコンタクトをしてきてくれてい
る、その状態を放置しているというのはサービス会社としてあるまじき
行為だと思っているからです。
どこの島の電話が鳴っていても同じです。楽天トラベルという会社に電
話をしてきてくださるお客様に「これは施設サービス課宛だから」とか
なんとか、まったくカーンケーイなーい。
だから、電話はバンバン取りましょう。
誰かが取るだろう、と思っているのは三流です。「自分が取る」という
意識がとても重要。
新卒新人だった中村君が銀行の支店に配属された頃にも、上司から「電
話取れ」って言われました。
僕の配属された支店は本当に忙しい店で、ATMも1ダースくらい置いて
あるから店頭客も多いし、窓口もハイカウンター5つにローカウンター
3つとかなり繁忙な状況を毎日呈していました。
電話もすっごく多かったんだよね。
がんがんがんがん、ひっきりなしに鳴る感じです。
配属されたての頃、何で世の中のヒトがこんなに銀行に電話かけたがっ
てるのか、本当に不思議でした。
基本は残高照会。入出金明細の照会や、手形の決済確認も多かったなあ。
一般個人もいるんだけど、大半は会社の経理の人たちです。
さて上司から「電話取れ」と、これ以上ないくらいシンプルな指示を受
けた中村君は、自分の席ですぐに困った状況に陥りました。
何が困ったかというと、
(1)鳴るベルの種類が2種類。内線と外線。この区別がつかない
(2)取引先の会社名がうまく聞き取れない
新卒諸君も同じような状況ではありませんか?
君たちは優秀だからひょっとしたらないかもしれないけれど、九州地方
から出てきたばかりの中村君は、言葉の問題もあり本当に苦労したので
す。(取引先が下町だから巻き舌なんですよ、たいがい(^^;)
(1)(2)に困ると、こういう状況が発生します。
電話:「プルルルルル」
中村:「はい、業務課中村です!」
取引先:「芝浦シャーリング工業株式会社です。まいどお世話様。」
中村:「(やべ、お取引先だ)お世話になってます!」
取引先:「銀行さんでいいんだよね?」
中村:「あ、はい。すみません。ちょっと混線してまして。」
取引先:「? ま、いいや。残高照会お願いしたいんだけど。」
中村:「残高照会ですね。承りました。口座番号お願いします。」
取引先:「当座預金 1234567」
中村:「当座預金 1234567・・・と。もう一度会社名よろしいですか?」
取引先:「芝浦シャーリング工業株式会社です。」
中村:「しまうましゃーみんうこうにょう?」
取引先:「芝浦シャーリングです。」
中村:「失礼しました。芝浦シャーキング様ですね。」
取引先:「芝浦シャーリングっ。(ムッとした感じ)」
中村:「すみません、芝浦シャーリング様。芝浦シャーリングこうにょ
う様でよいですか?」
取引先:「工業。こ・う・ぎょ・う。」
中村:「あー(汗)、大変失礼しました。芝浦シャーリング工業様。」
取引先:「そう。何年取引してると思ってるの。うちはね、30年前江
東橋のたもとに店を構えておたくと取引が始まって・・・」
(悪くするとほんとにここで昔話を聞かされたりする)
取引先:「・・・というわけだから、よろしく頼むよ。」
中村:「あ、はい。すみません、それで株式会社芝浦シャーリング工業
様でしたっけ?」
取引先:「違うよ。あとかぶ!」
中村:「あ、株式会社あとかぶ芝浦シャーリング工業様?」
取引先:「・・・。」
(※あとかぶ の意味がわかんなかったヒトはこちら
→ http://www.1101.com/otona/2003-07-02.html#kihon16_08 )
という感じになってしまうわけです。
だから、最初の頃は電話を取るのがすごく嫌で仕方なかった。嫌という
よりは、電話がちょっとこわい感じなんだよね。
一方、他の支店に配属になった同期の話を聞くと、そんなに電話も多く
ないというし、取引先も機械油にまみれた感じじゃなくてもっとスマー
トなところが多いし、なんで僕だけこんなベタな支店に配属されたんだ
ろう、なんて思ったりもしました。
ということで電話を避けられるように、極力他の仕事に没頭してるフリ
したりしてみたんだけど、居心地悪いんだね、これが。
う~ん・・・。
数日後に中村君は腹を決めました。
「ええい、うじうじしてるより、どっぷり浸かったれい。
こうなったら支店でイチバン電話をとるやつになったろうじゃないか。」
何をやったかというと、支店のキャビネから「カウンター」をもって来
たんです。
あれ、正式名称なんていうんだろ。交通量の調査とかやってるひとが、
手元でかちゃかちゃやってる銀色の物体、ありますよね。あれ。
あれを自分のデスクにおいて、電話を一本とるたびにかちゃかちゃと計
測していきました。
一日どれくらい電話とるんだろう、って。
計ってみると大体、一日あたり100~120本くらいだったね。
その日から僕は支店でイチバン電話をとるやつになりました。
調子に乗っているときは、大体半コールでとってたね。
自分の気持ち次第で全然取り組み方は違ってきて、途中からは電話をバ
シバシとっていくのが本当に楽しくなったなあ。
メンターに「今日はギネスっす!」って自慢したりして。
一見くだらないけど、正直役に立った。
積極的に電話を取っていると仕事もいろいろ覚えるからね。お客様はい
ろーーーんなことを言ってきます。
でも本当にこの電話とりをしてて良かったぁ、と思ったのはそれから
10ヵ月後のことでした。
僕は10ヵ月後、業務課を卒業したのち外為・ローンを経て、融資担当
者になりました。
取引先を100社くらい与えられたのですが、そのうち最も重要なお取
引先である1社に支店長と初めて訪問したときのこと。
支店長:「うちの中村です。御社の新担当になりますからよろしく頼み
ます。」
中村:「はじめまして。中村です。よろしくお願いします!」
先方の社長:「中村君?おお、君が中村君か。うん、良く知ってる。僕
は君のファンなんだ。」
支店長・中村「?????」
先方の社長:「いや、君だろいつも電話かけるとイの一番に出て元気の
いい挨拶してくれるのは。いつも感心してたんだ。」
中村:「!(びっくり)」
こういうこともあるんです。結局この取引先の社長は僕のことをエラく
気に入ってくれて、他行を差し置いて何億円分も融資を増やすことがで
きました。
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これは、当時社会人1年生の時に読んだブログです。
当時の私にとっては、あの人もこんな時代があったんだ~程度だったのですが
人生経験を積むたびに、このブログを読むと色々と気づかされることがあります。
やっぱりいくつになっても、どんな立場に立ったとしても
あの頃のがむしゃらさって忘れちゃいけないんだなって思います。
私の場合は、すぐに調子に乗ってしまう性格なので余計に思うんですね(笑)。
初心に戻れる素敵なブログです。
全文読みたい方は、こちらからどうぞ^^
今月も今日から後半戦スタート。
頑張るぞーー!!
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