11.5代目 有村 康弘家づくりについて 2019.01.15
木の家の価値を、乾燥材から伝えたい11.5代目です。
先日、打ち合わせの時にこんな質問がありました。
「何で木材を乾燥させるんですか?!」
特に自分の山の木で家を建てる方は、この質問が多い傾向があります。
自分の山から切り出された木が、どういった流れで家に使われるか
気になるからだと思うんですね。
そこで、木材を乾燥させる理由をちょっと書こうと思います。
ちなみに乾燥材のことを業界用語で、KD材といいます。
それに対して生の木はグリーン材を呼ばれています。
KD材のポイント
・寸法の変化が少ない
乾燥された状態だと未乾燥の木材に比べて変化が少ないので
寸法の違いや型が変わりにくいです
・強度の向上
乾燥して含水率が下がるので、木がたわみにくくなります。
木の強度を指標であるヤング係数も高くなります。
・重量の軽量化
水分がなくなるわけですから、当然軽くなります。
そうなると現場で取り扱いやすくなったり、輸送しやすくなったりします。
決してグリーン材だからダメだとか、KD材だから完璧という訳ではありません。
そこは住宅会社さんの家づくりに対する考え方がありますので、気になる方は
直接聞かれるのをお勧めします♪
住まいずは機械で人工乾燥を採用しているのですが
じっくり乾燥させているので、こんなにキレイな仕上がりになります♪
同じ木の家でも、KD材かグリーン材かでまた違ってきますので興味深いです。
ちなみに、初めてKD材という言葉を聞いた時「かなりDRYさせる」意味だと思ったのはナイショです。