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まさか使ってもらえるなんて思わなかった?!自分の山の木で家を建てる!!

11.5代目 有村 康弘家づくりについて 2019.03.09

木の家の価値を、自分の山の木を使って伝えたい11.5代目です。

今日は朝から山の中でGO!!!



マイナスイオンが出ているからなのか、と~っても気持ちがいいんですよね♪
何で朝から山の中にいるのかというと、お客様の山で伐採式をするためなんですね。

住まいずの家づくりの特徴の一つに、自分の山の木で家を建てるというパターンがあります。
お客様が山を持っている場合は、その山の木を切ってその材料で家を建てるということなんですね。

昔はこれが当たり前のことだったのですが、戦後輸送技術の発達により
輸入材が増えたり県外からの材料が入ってくることで、地元の材料は使われなくなりました。

自分の山の木で建てると簡単には言いますが、実はこれってかなりハードルが高い取り組みなんです。
山を下見して木の見立てて、伐採して、製材して、乾燥してなどなど・・・・
現代の家づくりでは、材料を注文すれば木材が運ばれてくるだけなのですが
山の木の場合は、伐採からなので相当な手間がかかります。
普通の工務店では採算が合わないのと、めんどくさいという理由で
金額を多目にもらわないと成立しないんですね。



何でそんな面倒くさいことを未だにやっているのかというと
やはりそれは、有村家に代々伝わる考え方の影響です。

それは、『植えた人の気持ちを考える』ということ。
山の木は、植えてから40年~50年くらいしないと家の材料にはなかなか
使えないと言われています。
植える人は収穫できるまで、40~50年も待たないといけないものを
自分の為だけに植えたり育てりするんでしょうか?ということなんです。

そこにある想いを考えると、間違いなく自分の為ではなく
子供や孫の世代、いわゆる次世代の人たちに使って欲しいという純粋な貢献なんです。

有村家も代々、そのような想いで山を育ててきたそうでして
伐採式の場面でも植えた人の想いをお伝えしています。



今回は、お施主様のお父様がお施主様のお爺様と一緒に植えた山の木。
まさか時分が植えた山の木を使ってくれるとは思っていなかったそうです。

年輪を数えると、確かに年齢と合ってくるので感慨深いようでした。
親から子へ、子から孫へ。想いを伝える山の木を使った家づくり。



山の木を使う場合は、下見してみないと判断がつきませんので
使いたい場合は、ぜひ下見をさせてくださいね~。

Hさん、本日はおめでとうございました^^