11.5代目 有村 康弘家づくりについて 2019.04.09
木の家の価値を、山の木から伝えたい11.5代目です。
今日の現場から。
現場と言っても、工事現場ではなく
こちらは自分の山の木を使って家を建てるお客様の現場です。(山ですが)
山の木を伐採する時のポイントとしては
ただ闇雲に切ればいいというわけではなく、しっかりどう運ぶかを考えて
計画的に切っていく必要があります。
見た目以上に、木って重いんですよね。
なぜか軽いイメージがあるみたいですが、この伐採したての状態ですと
水をたっぷり含んだ含水率の高い状態ですので、すごく重いんです。
これを製材して乾燥するので、少しは軽くなるのですが
とても人力では運べないです。重機などを使って運んでいくわけですが
道路までどう出せばいいのか、そういうルートも考えておかなければいけません。
こういう地道な作業の末、運び出された原木が
製材⇒乾燥⇒プレカット工場という流れを通して各現場に届けられます。
本来の家づくりは、こうやって地元の山の木を切って切り出すところから
始まるものだったのですが、輸送技術の発達で今では県外だけでなく海外からでも
簡単に木材を運ぶことが出来るようになりました。
もちろん、どういう選択が正解か不正解かはありませんが
鹿児島は余っていると言われるくらい、山の木がたくさんあります。
ご先祖様が植えてくれた地元の木を使った家づくりを通して
少しでもその想いに応えられたらなと思った次第でした。